こんな感覚、ありませんか?
施術中や休憩中、「力を抜いてくださいね」と言われても、抜き方がよく分からない
気づくと歯を食いしばっている、肩が上がっている
枕を変えても、マットレスを変えても、朝の疲れが取れない
「私、リラックスしてるはずなのに」と思いながら、実はずっと緊張している
一つでも当てはまった方は、このまま読み進めてみてください。もしかすると、
その正体が分かるかもしれません。
枕難民が多い本当の理由
当院にも、「いい枕を探して、もう何個も買い替えました」という患者さんがよくいらっしゃいます。
高さを変え、素材を変え、口コミの良いものを試し尽くしても、朝起きたときの疲れがどうしても取れない。
実はこれ、枕が合っていないのではなく、体の問題というより、神経の問題であることが少なくないと
されています。
力が抜けないのは、気合いや意識の問題ではありません
体は本来、安全だと感じた瞬間に、自然と力が抜けるようにできているとされています。
ところが、ストレスや緊張状態が長く続くと、体が「常に警戒している状態」を"通常運転"として
学習してしまうことがあると言われています。
すると、実際には危険がなくても、筋肉の緊張がデフォルトになってしまいます。
本人としては「リラックスしているつもり」でも、体は警戒態勢を解いていない、という状態です。
これは「気合いが足りない」「意識が足りない」という話ではありません。
神経のシステムが、緊張モードのまま固定されてしまっている状態だと考えられています。
だからこそ、枕という"表面"を変えても、根本にある神経システムの状態は変わらず、疲れが取れない
という結果につながりやすいのです。
特にご年配の方に、食いしばりや首から肩にかけての力みが強く出ているケースが多く見られます。
今の時期ならではの負担:帰省疲労と寒暖差
この時期は、体の緊張が抜けにくくなる要因がさらに重なりやすいタイミングです。
帰省疲労 長距離の移動、慣れない環境、気を遣う人間関係、普段と違う生活リズム。
これらが重なると、交感神経が優位な状態が続きやすくなるとされています。
「楽しかったはずなのに、なぜか疲れが抜けない」という感覚の正体は、ここにあるのかもしれません。
寒暖差疲労 体温を調整しているのは自律神経です。外は30℃を超える暑さ、室内は26〜28℃前後の冷房。
この行き来を1日に何度も繰り返すと、自律神経の切り替えが何度も起こり、負担が蓄積していくとされて
います。冷房そのものが悪いのではなく、"切り替えの回数"が負担になる、というのがポイントです。
今日からできる予防・メンテナンス
「首・手首・足首」の3つの首を冷やしすぎない:ストールや薄手の羽織りものを活用しましょう。
特に足首は体の"土台"となる部分で、ここが冷えて負担を受けると、全身のバランスに影響しやすい
と当院では考えています
冷房は26〜28℃を目安に:体に直接風が当たらないよう調整しましょう
入浴は38〜40℃のぬるめのお湯で15〜20分、肩までゆっくり:42℃以上の熱いお湯は逆に交感神経を
優位にしてしまうため、避けた方が良いとされています
温かい飲み物、こまめな水分・ミネラル補給
軽いストレッチや深呼吸:緊張しっぱなしの自律神経に、"切り替えの合図"を送るイメージです
まとめ
疲れが取れない原因を、寝具という"表面"だけで探し続けると、なかなか答えにたどり着けないことが
あります。
本当の鍵は、神経システムそのものが緊張モードに固定されてしまっていること、そしてそこに今の時期
特有の帰省疲労・寒暖差が重なっていることにあるのかもしれません。
では、体が「安全」を思い出すには、どういう仕組みが必要なのでしょうか。
次回は、自律神経の仕組みそのものを、少しやさしく紐解いていきます。
体の力の抜き方が分からない、ずっと緊張が抜けないという方は、お気軽にご相談ください。