前回は、麹菌を摂ることでお腹の中に起きるリレーについてお伝えしました。
今回は、その発酵の力を活かしたレシピを2品ご紹介します。
■なぜ今、「冷や汁」なのか
冷や汁は、宮崎県に古くから伝わる夏の郷土料理です。もともとは、暑い中で農作業をする人たちが、
忙しい合間にも手早く栄養を補給できるようにと生まれた知恵と言われています。
冷たいままご飯にかけて食べられるので、火を使う時間も、じっくり座って食事をとる時間も最小限で済むのが特徴です。
この時期にあらためて注目したいのには、いくつか理由があります。
・冷たい状態でいただくため、食欲が落ちている日でもさらさらと喉を通りやすいこと
・香ばしく焼いた麦味噌の発酵の力に加え、魚や豆腐でタンパク質、味噌でミネラルや塩分も一緒に
補給できること
・きゅうり、みょうが、大葉といった薬味の香りが、暑さで鈍りがちな食欲を後押ししてくれること
つまり冷や汁は、「発酵」「タンパク質」「水分・塩分補給」「香りによる食欲サポート」が一皿に詰まった、
夏の体調管理にちょうどいい料理なんです。
何百年も前から、暑さと付き合ってきた土地の知恵として受け継がれてきたことにも、納得の理由があります。
【冷や汁】
材料(2人分)
・麦味噌 大さじ3
・いりこ(または鰹節)ひとつかみ
・水 400ml
・豆腐 1/2丁
・きゅうり 1本
・みょうが 2個
・大葉 4枚
・すりごま 大さじ2
・ご飯 適量
作り方
①味噌をフライパンやグリルで軽く焦げ目がつくまで焼く(香ばしさを出す)
②鍋に水といりこを入れて出汁を取り、①の味噌を溶き入れて冷ます
③きゅうりは薄い輪切りにして塩もみし、水気を絞る
④みょうが・大葉は千切りにする
⑤②にすりごま、豆腐(崩しながら)、きゅうり、みょうが、大葉を加える
⑥冷やご飯、または温かいご飯にかけていただく
■なぜ「塩麹」を選ぶのか
もう一品は、前回ご紹介した塩麹を使った普段のおかずです。冷や汁が「郷土の知恵」だとすれば、
塩麹は「今日からできる手軽さ」が魅力です。
塩麹を選ぶ理由はシンプルで、いつも使っている塩と置き換えるだけで、発酵の力をプラスできるからです。
塩麹に含まれる酵素が、お肉のタンパク質を分解して柔らかくし、うま味も引き出してくれると言われています。
特別な発酵食品を新しく買い足す必要も、手間をかける必要もありません。「発酵を続けたいけど、
続けられる気がしない」という方にこそ試してほしい理由がここにあります。
【塩麹の豚肉ソテー】
材料(2人分)
・豚ロース肉 2枚
・塩麹 大さじ2
・オリーブオイル 大さじ1
・お好みの野菜(アスパラ、パプリカなど)適量
作り方
①豚肉に塩麹をまんべんなく塗り、30分〜一晩置く
②表面の塩麹を軽く拭き取る(焦げやすいため)
③フライパンにオリーブオイルを熱し、豚肉と野菜を焼く
④中まで火が通ったら完成
■発酵と呼吸、両方の習慣で夏を乗り切る
前回お伝えした「4-7-8呼吸法」と、今回の発酵レシピを組み合わせることで、体の内側と自律神経、
両方から夏の体調管理をサポートできます。
しちふく整骨院では、内臓の働きにアプローチする内臓マニピュレーションという施術で、
体の巡りを整えるお手伝いをしています。気になる方はお気軽にご相談ください。