気象庁の予報、また今年も厳しいですね。
平年より気温が高く、酷暑日が全国で増える見込み。
「いつも通りの夏対策」では足りない年になりそうです。
そんな今こそ見直したいのが「梅干し」です。
平安時代の医学書『医心方』にはすでに薬として登場し、戦国時代の武士は
携帯食「梅干丸」を戦場に持参、昭和の戦時中には「日の丸弁当」として定着しました。
クーラーも冷蔵庫もない時代に、人々は経験的に「これが暑さと食料不足を乗り切る知恵だ」
と見つけていたわけです。
そんな梅干し、実は思っている以上にメリットが多いんです。
まず塩分とクエン酸。経口補水液に含まれる「食塩・クエン酸ナトリウム・塩化カリウム」は、
梅干しにもそのまま含まれていると言われています。
クエン酸には疲労物質である乳酸の分解をサポートする働きが期待できるとされ、
夏バテのだるさ対策にも理屈が通っています。
そして、ここからが「知らなかった」ポイントです。
梅干しには「バニリン」という成分が含まれていて、脂肪細胞に刺激を与えて
脂肪の燃焼をサポートする働きが期待できると言われています。
さらに面白いのが、梅干しを加熱するとバニリンの量が約20%増えるという報告があること。
加えて、加熱することで新たに「ムメフラール」という成分も生まれ、血流や代謝のサポートに
つながると考えられているんです。
つまり、生のままより「ちょっと焼いて食べる」方が、体づくりのサポート力が上がるかも
しれないということ。
トースターで軽く焼くだけでできるので、これは試してみる価値がありそうです。
さらにクエン酸には、腸のぜん動運動を促す働きも報告されています。
お腹の調子を整えるサポートにつながると言われていて、栄養の吸収を助ける働きも
期待できるとされています。「
胃腸を元気にしたい」という方にも、相性が良い食材と言えそうです。
美容面でも、クエン酸には老化対策のサポートが期待できるという報告もあり、
夏の紫外線ダメージが気になる時期には嬉しいポイントです。
ただし、良いことばかりではありません。
梅干しは塩分が高いため、食べ過ぎると塩分過多のリスクがあります。
目安は1日1〜2粒程度。高血圧や腎臓に不安がある方は、摂取量について医師に相談した方が
安心です。また酸が強いので、空腹時に大量に食べると胃に負担がかかることもあります。
そして、梅干しにも種類があることを知っておきたいところです。
昔ながらの「白干し梅」は塩分15〜20%以上で、少量でしっかり塩分補給ができる一方、
毎日食べ続けるには塩分が高め。「はちみつ梅」は塩分3〜10%程度と、白干し梅の
1/3〜1/5ほどしかなく、酸味も塩味もマイルドで食べやすいのが特徴です。
大量に汗をかいた日・本気で塩分補給したい日 → 白干し梅を1粒(できれば軽く焼いて)
毎日の習慣として続けたい・酸っぱいのが苦手 → はちみつ梅でゆるく続ける
「どっちが正解か」ではなく、その日の体の状態に合わせて選ぶのが、梅干しとの
正しい付き合い方だと言えそうです。
夏は体温調節のために血流が皮膚表面に集中しやすく、その分内臓への血流が
手薄になりがちです。
これが夏バテのだるさや食欲不振、お腹の不調につながるとも言われています。
当院では「内臓マニピュレーション」という、内臓そのものの動きに直接アプローチする
施術を行っています。
梅干しで塩分・クエン酸を補いながら、内臓自体のケアも合わせていただくことで、
夏を元気に乗り切る体づくりにつながると考えています。
気になる方は、お気軽にご相談ください。