【はじめに】
「朝から腰が重い…」
「座りっぱなしで、気づいたら痛みが出ている」
そんな腰の不調、実は “腰だけの問題” ではないことが多い ことをご存じですか?
最近では、
・ストレス
・睡眠の質
・内臓の疲労
・呼吸の浅さ
などが、腰痛と深く関係していることが分かってきています。
この記事では “自律神経の視点” から腰痛を読み解くお話 を、できるだけやさしくまとめました。
「ずっと良くならない腰痛」を抱える方に届きますように。
◆ 腰痛と自律神経の意外なつながり
多くの方が「腰が痛い = 腰の筋肉や骨の問題」と考えがちですが、
実際には 自律神経(交感神経・副交感神経)の影響 を強く受けています。
● ストレスが強くなると…
交感神経が優位になり、腰の筋肉(特に背面)が無意識に緊張しやすくなります。
これが続くと「力を抜けない腰」になり、重だるさにつながります。
● 睡眠の質が落ちると…
体を回復させる副交感神経が働きづらくなり、
寝ても筋肉が休まらない → 朝の腰のだるさ につながることがあります。
● 内臓疲労(胃腸・腎臓まわり)
実は、内臓も自律神経の影響を受けます。
内臓が疲れると、体は守るように姿勢を変え、腰に負担がかかりやすい状態に。
👉 つまり、腰痛は
「ストレス × 姿勢 × 内臓 × 睡眠」
これらの重なりによって起きていることがとても多いのです。
◆ 腰痛が「治りにくい理由」は“つながりの問題”
腰は体の中心に位置し、多くの部位と密接につながっています。
● 呼吸のカギは「横隔膜」
ストレスが強い方・呼吸が浅い方は
横隔膜が硬くなりやすく、
→ 腰椎への負担が増え、腰の安定性が落ちやすくなります。
● 座りすぎで固まりやすい「腸腰筋」
座りっぱなしの姿勢が続くと、腸腰筋が硬くなり
・腰が反る
・猫背になる
など姿勢の崩れにつながります。
● “骨盤のゆがみ”より大事なもの
多くの方が気にする「ゆがみ」。
ですが実際には、
ゆがみよりも “日常の動きのクセ” のほうが腰に影響しやすい といわれています。
腰をいくらほぐしても、
呼吸・内臓・姿勢のクセが整わなければ、戻りやすさが出てしまうことも。
◆ 今日からできる腰のセルフケア(安全で一般的に推奨される内容)
腰痛は “腰だけ” を攻めるより、
副交感神経を働かせる工夫 が効果的なことが多いです。
① 深い呼吸を意識する
特に「吐く」時間を長めにすると、自律神経が落ち着きやすくなります。
② 腸腰筋をゆっくり伸ばす
座りっぱなしの方は、1日10〜20秒の軽いストレッチでもOK。
③ 寝具(マットレス・枕)の見直し
柔らかすぎる寝具は腰に緊張が溜まりやすいといわれています。
④ お腹まわりを軽く温める
緊張した内臓まわりがゆるみ、体全体のリズムが整いやすくなります。
どれも簡単ですが、続けることで体の変化に気づく方が多いです。
◆ 当院のアプローチ(手技中心で“全体のつながり”を重視)
当院では、
「腰が痛いから腰を押す」
という施術は基本的に行いません。
なぜなら、腰の不調の背景には
・頭の緊張
・横隔膜の硬さ
・内臓疲労
・自律神経のアンバランス
など、“他の場所の問題” が絡んでいるケースが多いためです。
● クラニオ(頭蓋調整)
呼吸・自律神経のバランスに関わる部分へのアプローチとして使用。
力を抜けない体のサポートとして取り入れています。
● 内臓マニュピレーション
胃腸・横隔膜・腎臓まわりの緊張が整うことで、
体全体の連動性がスムーズになりやすくなります。
● 波動セラピー
ストレスを抱えやすい方の「体のリズム調整」を目的としてサポート。
どの手技も
「腰以外の原因を見つける」
という視点で行っています。
◆ こんな腰痛に心当たりはありませんか?
✔ 朝から腰が重い
✔ ストレスがたまると腰がつらい
✔ 湿布や強揉みではスッキリしない
✔ 呼吸が浅い・眠りが浅い
✔ 生理周期や内臓の状態で腰が変わる
もし当てはまるものがあれば、
自律神経や内臓の疲労が関わっているかもしれません。
◆ まとめ
腰痛は、
「腰の問題だけで起きるわけではない」
というのが最近の考え方です。
ストレス、呼吸、内臓、睡眠、姿勢…
体の小さな乱れが積み重なって、腰に現れることも。
まずは「体のつながり」を知ること。
そこから、あなたの腰痛のヒントが見えてきます。
▼ noteでは、さらに深く解説しています
https://note.com/super_garlic8850