「最近、耳鳴りが気になる」「聞こえづらい気がする」「気圧の変化で耳が詰まる」
そんなお悩み、実は“体の中の巡り”が関係していることがあります。
🔹東洋医学でいう「水毒(すいどく)」とは?
東洋医学では、私たちの体を「気・血・水」の3つの巡りでとらえます。
その中で「水(すい)」は、リンパ液や体液などの“水分バランス”を指します。
この水の巡りが滞ると、むくみ・めまい・頭重感などが起こり、
耳の中(内耳)にも“水がたまったような状態”が生じると考えられています。
つまり「耳鳴り」「低音の聞こえにくさ」「耳のこもり感」は、
この“水毒”が関係しているケースがあるのです。
🔹現代医学でも似た考え方がある?
現代医学では、
「内リンパ水腫(ないりんぱすいしゅ)」という状態が知られています。
これは、内耳にあるリンパ液が増えすぎて、
平衡感覚や聴覚をつかさどる細胞に負担をかけてしまうもの。
東洋医学の“水毒”と非常に近い発想です。
🔹なぜ水の巡りが悪くなるの?
首・肩の筋肉が硬く、血流やリンパの流れが滞る
自律神経が乱れ、体の「排水ポンプ」が働きにくくなる
塩分・冷え・寝不足・ストレスによる体液バランスの崩れ
こうした要因が重なると、耳のまわりに「水毒」が滞りやすくなります。
🔹整体でサポートできること
当院では「耳鳴り・難聴だから耳を直接触る」というより、
“耳に関係する流れ”を整えるようにアプローチします。
▪️主な施術の方向性
首まわり(胸鎖乳突筋・後頭下筋群)の緊張をやわらげる
顎関節や咬筋の調整で、耳管の通りをサポート
頭蓋(側頭骨・後頭骨)のリズムを整え、内耳まわりの循環を促す
胸郭・鎖骨下のリンパ還流を整えて“めぐり”を高める
これにより、「耳にたまったような感じ」「こもる」「重い感じ」などの違和感が軽減しやすくなります。
(※治療行為ではなく、あくまで体の循環サポートです)
🔹セルフメンテナンスでできること
ご自宅でもできる「巡り改善」のポイントを3つご紹介します👇
1️⃣ 首の保温
冷えは筋のこわばりと血流の滞りを招きます。
就寝前に首や耳の後ろを軽く温めるのがおすすめ。
2️⃣ 深呼吸+肩回し
鎖骨下のリンパを流す最も簡単な方法。
1日数回、背筋を伸ばして5回深呼吸を。
3️⃣ カフェイン・塩分のとりすぎに注意
体内の水分バランスを整えることで、耳の違和感の予防に。
🔹まとめ
視点 内容
東洋医学的 水の巡りが悪くなると、耳に症状が出ることがある
現代医学的 内耳のリンパ液や血流の循環が関与する
整体的アプローチ 首・顎・頭蓋・鎖骨下を整えて巡りを促す
セルフケア 温め・深呼吸・姿勢を意識することが大切
耳鳴りや難聴は「耳だけの問題」ではなく、
体全体のバランスや循環のサインであることも多いのです。
「薬や機械だけでは変化が出にくい」と感じる方は、
一度、“体のめぐり”を整える視点から見直してみると良いかもしれません。